エグゼクティブ層や経営幹部への転職ならムービンにお任せ下さい。
スペシャルインタビュー
株式会社ロジム
代表取締役 野村 竜一
東京大学卒業。NHKの番組制作ディレクター、USEN社長室にて新規事業開発等を経験し、アクセンチュアに入社。
大手クライアントの戦略立案プロジェクト等を経験し、起業する。
小学生にロジカルシンキングを教える学習塾ロジムの経営に携わっている。
起業・学習塾ロジムの設立
今は小中学生対象に、ロジカルシンキングを小中学生向けに適応させたものをカリキュラム化し、それをベースに受験勉強や、学校の勉強、または日常生活に役立ててもらおうという学習教室を運営しています。
ロジカルシンキングというと、今ビジネスマンの間で流行っていますよね。
そもそも大学時代に交換留学で1年間アメリカに行ったのですが、当時、英語が上手い下手だという以前に、討論やプレゼンテーションでどうやっても向こうのエリートとよばれる人々に及ばないことに悩み、「これはなぜだ?!なにがあるのだ?!」という漠然とした思いを持って帰国しました。この謎に対してある種答えをくれたのがロジカルシンキングでした。
ロジカルシンキングとの出会いは事業会社時代でした。上司がマッキンゼー出身の方で、当時仕事の後にロジカルシンキング勉強会のようなものを開いてくれました。大げさですが、「これだ!」と思いました。
コンサルタントに転職した後は、嫌というほどロジカルシンキングの研修や、講義を受ける機会がありました。業務の中でも重視されますよね。その中でいかに自分が今までそういった訓練や議論をやってこなかったのかということを痛感しました。そしてもっと以前からそれを自分がやっていればよかったと思い、また、小さい子供たちにこそ必要なスキルがロジカルシンキングではないのかと思い始めました。まあ、つまり大人では手遅れなのでは?と考えたのです。日本の初等教育では「よく考えろ。考えることが大切!」といいますが、その考え方を教えるというプロセスが抜けていますよね。ここをなんとかしたい、また我々ならできるのではないかと思ったわけです。
事業会社、コンサルティングファームでの経験
話は戻りますが、USENでは事業立ち上げや事業計画策定など経営管理の下っ端の仕事をしていました。会社と提携する時に、スキームを考えたり、もちろんその際は財務的な事業計画を作ったりします。また、会社の中で新しい部署を立ち上げようという時に、まだその事業ができる前段階で、立ち上げ部署を作り、それが立ち上がったら部署をつくるという仕事をしていました。楽しかったですね。すごく。
当時の直属の上司や、時々からむ副社長が元マッキンゼーの方で、色々と教えてもらう中で、彼らがスーパーマンに見えてきました。自分もこんなことができるようになりたい、なってみたいと思ったのが、コンサルティングファームへの転職のきっかけでした。正直その時は、自分はまたUSENに帰ってくるのではないか、とも思っていました。自分勝手な思いですが。
アクセンチュア(戦略グループ)に入社後、コンサルタントとして約2年間、 IT・通信会社の営業戦略策定、新しい機器の営業部隊の立ち上げ、小泉改革にさらされ将来の見通しが立たない某公社の天下り先企業の生き残り戦略策定といったことをしていました。変わったものとしては、特許を調べて開発部門の支えをする等々ですね。
コンサルティングファームでは、人間結構寝なくても生きていけるのだなあと実感しましたよ(笑)。寝ないときは丸々2日徹夜した記憶があります。新卒で入った放送局時代もそのくらいやりましたけど、集中して2日間不眠不休で考え続ける、作業し続けるという環境は他では経験したことはありませんでしたね。とにかく労働時間がながくてこの期間に友人が減った気がします。それでも無理やりお客さんの前に立って頑張っておりました。当時は純粋に、新しいスキルを身につけていくのが楽しかったということもありました。
事業会社とコンサルティングファームの2社を経験して感じたのはコンサルタントのスピード感が事業会社のそれとは大きく違っていると思いました。とにかく速い。その速さの元になっているのは、フレームを多く知っていることと、思考と作業をしっかり切り分けできるスキルを持っていることだと感じました。考える時間はとことん考える、そして作業のときは余計なことを考えずに進める。頭ではそこまでコツが分かったのですが自分はずっと拘泥の毎日でしたね。
短期間で多くのことをやるという意味では、コンサルは他ではない経験だったと思うのです。ただ、会社の中でのネゴや事業を立ち上げる時にどうすればいいかというのは、正直、アクセンチュアよりUSENで学んだことの方が、今に活きているというのはあります。
逆にコンサルティングファームで得たもので今に活きているは、コンサル的、MBA的な考えなのでしょうが、投資判断をする時の判断の仕方、考え方、オペレーションの組み立て方、事業計画を作る時のファイナンスの知識あたりかなと。あとは、コンサル時代にとにかく多くの事業モデルに触れたので、その知識は自分の強みですね。
コンサルティングファームを出て起業
事業会社、コンサルティングファームと仕事をしてきて、自分がやったことがダイレクトに見える仕事がしたいと思うようになったのが一番の理由です。
自分の責任でいろいろな事をすることが大事であり、失敗しても自分で責任をちゃんととる仕事がしたかったのです。
もちろん、事業会社でもコンサルティング会社でも、自分の仕事の影響は多かれ少なかれ見ることはできると思います。が、自分の性格上、自身に近いところで結果が見えないといやになってしまうのですよね。見えづらいとモチベーションを保てないのです。50年先に花開くビッグビジネスよりも、3ヵ月後に結果の良し悪しを判断できる仕事が好きなのです。これでは大物にはなれませんよね・・・。
当時の自分は、仕事にあんまり真剣になってなかったと思います。USENの時も、「お前もっと真剣にやれよ。」と言われてましたし、コンサルタントの時も、「もう ちょっとどっぷり浸かっても良いんじゃない?」と心配されていました。なので、どっぷり浸かりたかった、責任を取りたかったというのはありました。髪振 り乱して頑張りたい自分と、なぜか後ろ向きな自分がいたりして。いやはや困ったやつでした。
起業した理由でもありますが、教育事業を選んだのは「俺何やってんだろう」というストレスが少ないからです。これまで絶えず、「自分の仕事はどんな影響があるのか」「自分がやっていることの意味ってなんなのだろうか」という気持ちを持っていることがストレスでした。あまり強くない人間なので、どうしても自分がそこに拠って立つ意味を探してしまっていたのではないかと思います。
銀行のオペレーションシステムを設計しても、営業部隊を作っても、そういったストレスがつきまとい、今思うととんでもないやつなのですが、不遜にも「他の人でも出来るのでは?」という思いがありました。その意味で、教育は良くも悪くも、自分がしていることが、世の中の前進につながっていると信じられます。 言い方はよくありませんが、「意味があることやっている」と思い込むことが無理なくできる分野だと思います。なにせ日本の将来を担う小学生たちが日ごとに賢くなっていくのですから。 それはストレスもなく、自分もハッピーになれると思いました。もう1つ、教室運営は、起業時に設備投資が少なく、そのくせ通信業に近い毎月課金のビジネスです。また、在庫を持たなくてよく、さらに手形とは無縁の現金商売だったということで、始めやすかったという現実的な話もありました。
今後起業やキャリアアップをお考えの方へ
月並みですが、仕事をしていれば、いろんな企業の方とお会いする機会があると思うので、そういった人脈を大事にすることだと思います。自分もいままで相当多くの人に迷惑をかけ、また助けていただいております。また、コンサルタントはどうしてもお客さんと一線を引く必要があるかとおもいますが、あえて懐に入っていくのがお勧めです。戦略的に仲良くなる云々というより、やはりお客さんと仲良くなると、本気で「お客さんのために」と業務に取り組めますし、自分のモチベーションが保てます。
学習塾 ロジム
「すべての小学生に論理のチカラを」をモットーに、小学生の学習にロジカルシンキングを導入した学習教室「学習塾ロジム」です。自分で問題点を認識し、解決するスキルを身につけ、受験勉強や日常生活に応用します。
手遅れになる前に、瑣末な学習に溺れる前に、「頭に汗をかくこと」の楽しみをお子様と一緒に見つけましょう。
株式会社プレセナ・ストラテジック・パートナーズ 代表取締役CEO 高田貴久
'10年 4月
慶応義塾大学 SFC研究所上席所員 高橋 俊介
'10年 3月
株式会社リアルコム 代表取締役社長 CEO 谷本 肇
'09年 12月
株式会社ワタミファーム 取締役副社長 木村敏晴
'09年 10月
株式会社レノバ(旧:株式会社リサイクルワン) 代表取締役 木南 陽介
'09年 8月
株式会社ディー・エヌ・エー 執行役員 ヒューマンリソース本部長 小林 賢治
'09年 7月
イーソリューションズ株式会社 特別顧問 安藤 佳則
'09年 6月
株式会社シーエー・モバイル 執行役員 人事グループ担当 木村健人